日本バックギャモン協会

‪これからJBL主催の大会に出場される方は、プレイ中にあくびをすることはやめたほうがよいでしょう。‬
なぜなら、あくびをすることにより、試合に集中していない、つまり「全力で戦う義務」に反していると判断され、最終的に不利な裁定を下されるかもしれないからです。
「対戦相手が問題ないと思うのであれば、別に構わないではないか」と考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、今回の一件で、ディレクター、両プレイヤーの3者が納得した事柄であっても、「運営責任者」が上告すれば覆される可能性が示されました。
油断は禁物です。

回答をいただけたことに感謝しています。

公平性は守らなければいけません。
しかし、自分の正義を持ち出すと、自分が正義だと思い始めると、自分の考えに反するものは悪や不義となります。
自分の考えや行動は何一つ間違っていない、なぜなら正義があるから、となってしまいます。
他の意見に耳を傾ける必要もなく、根拠や手続きは恣意的になります。

正義なんてどこにでも誰にでもあるものです。
JBLのルールとJBLの公の良心に従って判断すべきなのです。

建設的な議論をしたかったのですが、それが始められることすらなかった理由が分かり、失望しました。
先ほどの転載では、質問に対する回答となっていないものもありますが、私からの発言はこれで以上とします。

11月20日にメールで質問したところ、12月11日に執行理事会より回答が着ました。
参考のため、原文のまま転載いたします。


〇再裁定をルール委員会に依頼した根拠
磯部氏の遅刻問題にかんしてはディレクターの裁定で延期と決定されており、
プレイヤー同士で合意した不戦勝、不戦敗は不適切と考えられ、それを認めた澤端氏の判断は誤りであると思われる。
澤端氏も事後は自身の判断が間違っていたことは認めていて、再裁定してほしいと望んでいる。

〇手続きについて
開催主体として、運営ディレクターの上位に位置する執行理事会の決議を経、さらにルールの権威であるルール委員会にコミッティとして判定してもらうため、手続き上に問題はない。
ルールに書かれておらず、過去に同様の事例がない場合、その都度コミッティなどで検討して正義や公平性にかなう結論を導くのは理にかなっている。

〇同一のプレーヤーが運営責任者、執行理事会のメンバー、ルール委員会のメンバーを兼ねているのは、それ自体が不適切ではないか
個人の利益相反が起きる場合には不適切と考えられるが、本件については当たらない。

〇改善案について
・運営責任者、執行理事会、ルール委員会の役割と目的、権限を明記する。兼任できないようにする。（またはトーナメントによってメンバーから外す。）
現在でもコミッティは自身の試合に関わる試合の判定は避けるようになっている。
また、運営責任者と執行理事会とルール委員会を完全に兼任できないようにするのは実状にそぐわないし、必要を感じない。

・ルールを整備する
今後ルール委員会で検討していきたい

・コミッティ制度について議論する
特に必要性を感じない

・ディレクターはもちろん、運営責任者も公表する
今後のトーナメントでは公表していく

--
執行理事会

磯部さん、

承知しました。
よろしくお願いいたします。

上田

上田さん、ご連絡ありがとうございます。
では平日の夜12月3日（火）20時スタートはいかがですか。

よろしくお願いします。

磯部

12/1（日）の日中は無理になりました。

上田

磯部さん、

対戦日時ですが、今度の土曜日30日の午後が最も都合よく、また翌月1日の日曜日の午後も大丈夫です。

でなければ来週の平日夜にお願いしたいのですがご都合いかがでしょうか。

上田

磯部さん、松岡さん

この状況で、スリリングで素晴らしい対戦を見せて頂きありがとうございました。お二方に感謝します。
レーティング登録は11/24(日)の日付で行います

磯部さん、上田さん

決勝戦の〆切は12/8(日)と設定しますので、この日までに対戦日程調節をよろしくお願いします。

澤端

本日行われました
磯部ー松岡戦は磯部が勝ちました。
対戦ありがとうございました。

磯部

磯部政明様　松岡進之介様

運営責任者として大会を円滑に進行させられなかったことを改めてお詫び申し上げます。
試合開催にご協力いただきありがとうございました。良い試合を期待しております。

皆様にご指摘いただきました件に関しては、執行理事会やルール委員会で
真摯に検討していきたいと思います。

賽王戦運営責任者
望月正行

ディレクターが対戦延期の裁定を下すべきであったタイミングなどについてのTwitterでの議論を見ていると、情報が完全に公開されていないため、当事者からすると違和感のあるものになっています。
そこで、11月6日から7日にかけての澤端氏と私のTwitterでのDMのやり取りを公開します。
今後のルール改正の際の参考にしてください。

【11月6日‪午後10時20分‬】
松岡「神谷さんから連絡が入ったのですが、磯部さんはパソコンの調子が悪く、ログインできないそうです。」「もうしばらく待ってほしいとのことです。」

【‪午後10時22分‬】
澤端「了解しました、対戦相手から連絡があり、なおかつ考慮されるべき事情と解しますので遅刻のペナルティは無しと裁定します。ご承諾よろしくお願いします。」

【‪午後10時24分‬】
松岡「（磯部氏自身が）掲示板という公の場に書かないとよくないと思います。」

【‪午後10時27分‬】
澤端「パソコンの調子が悪く連絡が不可能なのでその辺は考慮すべきと僕は考えますが、不服は普通に理解出来るのでコミッティ裁定を申し立てて頂ければと思います」

【‪午後10時29分‬】
澤端「対戦相手の磯部さんが遅刻ペナルティを受け入れるのであればその限りではないです。」

【‪午後10時30分‬】
松岡「了解しました。主張するところは主張しますが、最終的には主催者であるヒカルリさんの裁定に従います。よろしくお願いいたします。」

【午後10時32分】
澤端「ルール上、遅刻ペナルティ15分以降は1 pt × 5分となりますのでそれを主張する部分は咎めませんし寧ろ言うべきだと考えます。」「とりあえず磯部さんに連絡がつかないと話が進まない…」

【‪午後10時50分‬】
澤端「神谷さんが代筆した掲示板の書き込み読みました、磯部さんの希望は対戦延期とディレクターは解します。松岡さんの意向よりも先に裁定を先に掲示板に書くことも可能ですがいかがですか？」

【‪午後11時‬】
松岡「これから掲示板に主張を書き込みます。書き終えたら連絡します。主張を踏まえた上で裁定していただけると幸いです。」

【‪午後11時1分‬】
澤端「了解しました、ありがとうございます」

【‪午後11時8分‬】
澤端「書き込み読みました、裁定を今日中に書きます」

【午後11時10分】
松岡「いや、これは成立の有無についての反乱です。今からもう一つ書き込みますので、少しお待ちください。」

【午後11時11分】
松岡「反論」

【午後11時12分】
澤端「了解です」

【午後11時34分】
松岡「お待たせしました。意見を書き込みました。裁定よろしくお願いします。」

【午後11時35分】
澤端「了解しました」

【7日‪午前1時23分‬】
澤端「対戦延期と裁定させて頂きました、掲示板をご確認ください。ディレクター権限の尊重という円滑な大会運営へのご協力、大変ありがとうございます。」

【午後0時46分】
澤端「起きてないことに関してディレクターは判断すべきではないのかもしれませんが、不安に思われてるようなので伝えておきますと、対戦日程の再調節が難航した場合には今回の件を踏まえて松岡さんに有利に裁定される可能性は高いです。この点、回線が復旧次第磯部さんにも伝える予定です。」

【午後0時54分】
澤端「掲示板に新しい書き込みがありました。松岡さんがこれを承諾されるのであれば不戦敗として処理致しますがよろしいですか？　>松岡さん　磯部です。（以下略）」

【午後3時37分】
松岡「ご連絡ありがとうございます。私の不戦勝ということでお願いします。」

【午後3時38分】
澤端「了解です、掲示板に書き込んでおきます。色々とお気遣いありがとうございました。」

競技人口が少ない中では人選は難しいかもしれませんが、JBLのルールを司る役職には法学の素養のある方を就けるべきだと感じました。
今回の掲示板への投稿を見ていると、法解釈のいろはを理解していないものが複数ありました。
また、ルール違反とまではいえないものの、同一人物が「運営責任者」とコミッティ（ルール委員会）を兼ねるという、二審制の趣旨を没却する人事がありました。
ルールが森羅万象を想定できない以上、解釈する際に意見の対立があるのは仕方のないことです。
しかし、最低限度のリーガルマインドは身につけておきたいものです。

磯部さん

よろしくお願いいたします。

磯部です。
この度は私の判断の誤りでこのような事態になり
対戦者の松岡さんやJBL関係者の方々にご迷惑をおかけしたことを
心よりお詫び申し上げます。

松岡さん
改めまして対戦をお願いします。
11/24(日）午後7時　
よろしくお願いします。

磯部政明

このたびの騒動で、「ディレクター」は公式トーナメントルール上は大きな権限を持っているものの、運用上は明文の規定がない「運営責任者」に劣後する「当てにならない」役職であるということがよく分かりました。
ルールの改正や解釈変更がない限り、私は、これからJBL本部主催の大会でルールに関して不明なことがあった場合は「ディレクター」を経由せず、「運営責任者」と直接やり取りすることにします。