日本バックギャモン協会

先日、2か月前にギャモンを始めたばかりの方とゲームをしました。
その方は、「バックギャモン入門」を読んでいて不明な点があったようで、私に質問をされました。

質問は、２０７、２０８Pの「①きれいなベアインを目指す」の項目のボードAが望ましいという事が理解できない。ボードBの方がゴールに近く、目指す形はBなのではないかという事を思われ、なぜAが正しいのか何故か教えてほしいという内容でした。
（ちなみに景山プロの「終盤のツボ」４７Pにも理想形三角形ということで、同じ形が書かれていますが、理由は書かれていません。）

バックギャモン入門に書かれているように5ポイントのチェッカーをベアオフするのに、6の目を使うとー１ピップ損をするということを説明しましたが、あまり納得されていないようでした。

この疑問に対して何か上手な回答は無いでしょうか？
皆様のお知恵を拝借したいです。
よろしくお願いいたします。

しょむらさん、こんにちは。

私もギャモンブックを読んだとき、これに関して納得できなかったのを覚えてます。
しかし、執筆中は文章でうまく説明することができませんでした。
現時点で私の思いつく範囲で説明させていただきます。

AとBが同時にベアインを開始すると、Bが有利なのは間違いありません。

初期配置から、お互いのバックマン2枚が13ptへ逃げた形でレースをすると仮定して、片方がA、もう片方がBの形を目指します。

ベアインする早さを考えた場合、Bの方がより多くの出目を必要とします。
Aの方が少ない出目でベアインできるので、先にベアインできる確率が高くなります。

Aは先にベアオフを始める確率が高く、ピップロスを少なくベアオフできます。
Bは遅れてベアオフを始める確率が高く、たくさんピップロスをしながら駒をオフします。

全ての駒をオフした段階で、お互いが振った出目の合計を比べると、Bの方がより多くの出目を使っていることでしょう。
より少ない出目で、全ての駒をオフできる方が効率がよく、ゲームで勝つ確率が高くなります。

実際に動かして説明するのが一番だと思いますが、これで伝われば幸いです。

yoshiさん

アドバイスありがとうございました。
昨日、早速質問をしてくれた方とギャモンをする機会があったので、
yoshiさんの説明をしてみました。

まだ完全には納得されていないようでしたが、Bはベアインが遅くなるという説明は何となく理解できているようでした。

この方は最近ギャモンにハマってJBL会員になられた方なので、今後ギャモンをやっていくうえでさらに理解が深まっていくものと思います。
ありがとうございました。

２つのボードを用意して、各ボードには一人分１５枚のチェッカーのみを配置し、二人とも同じ出目を使ってムーブを行い、どちらが先にベアオフを完了するか比べてみるという実験を行うのはいかがでしょうか。
またその際（１）ベアオフ開始時の形（２）先にベアオフを開始した人と後から開始した人に何手差があったか、も記録しておくと伝わりやすい気がします。