日本バックギャモン協会

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投稿記事Posted: 2010/05/24 09:21 
オフライン

登録日時: 2007/03/23 10:48
記事: 4697
お住まい: TOKYO
葉山合宿はテーマを持ってギャモンを行うべきだと提案が松宮氏からあり、
私はレスポンスを確実に覚えるというテーマに設定しました。

今日から日曜日までの1週間で参加者はレスポンスを覚えてきます。
当日はレスポンスを1枚にまとめてあるエクセルシートを用意して持参し(これはすでにネットに落ちてます)、
わからなかったら見て確認することができるというものです。
本当はスコアによっても変わるのですが、そこまでは難しすぎるので、とりあえず$設定で覚えれば良いと思います。

覚えるためのサイトは
http://www.bgonline.org/をお勧めします。
Stick Riceという有名プロのサイトで、2手目を深くロールアウトしています。
上記サイトの2nd rollに2手目が載っています。(2nd roll ATSというのは、At the scoreの略で、
2nd rollをさらにスコアによって分類しています。しかしこれは今回はいいでしょう。)

ここに載っていないレスポンスもありますが、それらはあまりにも明白なのでロールアウトしていないためです。
載っていないレスポンスで知りたいものがあったらBotに入れて自分で調べましょう。

バックギャモンの初手は15種類ですが、初手で2通り以上の動かし方があるものがあるので、結局25通りの
初手の動かし方があります。まずは初手の動かし方を確認しましょう。

<初手>
1通りしか動かし方の無い初手
31: 8/5 6/5 (P)
61: 13/7 8/7 (P)
42: 8/4 6/4 (P)
53: 8/3 6/3 (P)
65: 24/13 (R)
63: 24/18 13/10 (S)
62: 24/18 13/11 (S)

2通り以上動かし方のある初手
21: 13/11 6/5 ($) or 13/11 24/23 (S)
41: 13/9 6/5 ($) or 13/9 24/23 (S)
51: 13/8 6/5 ($) or 13/8 24/23 (S)
32: 24/21 13/11 (S) or 13/11 13/10 (D)
52: 24/22 13/8 (S) or 13/8 13/11 (D)
43: 24/20 13/10 (S) or 24/21 13/9 (Z) or 13/9 13/10 (D)
54: 24/20 13/8 (S) or 13/9 13/8 (D)
64: 24/14 (R) or 24/18 13/9 (S) or 8/2 6/2 (P)

(英語のイニシャルはNactationという表記方法です。$ = slot, S = Split, Z = Reverse Split, D = Down, P = Pointを意味します。この方法を覚えると、人に説明するときに楽になります。「43でアンカーをスプリットして」と説明するより「43S」と説明する方が早いし、誤解がありません。お勧めです。棋譜を取る時にも役立ちます。)

初手は全部で25種類あるので、2手目は25x21通り=525通りもあります。
このスレッドに続ける形で覚え方を講義するのでトライしてみてください。

2手目を1枚のシートにまとめたファイルは
http://www.geocities.jp/mochy3_8/positi ... lsからDLできます
元ネタはhttp://www.simborgbackgammonlessons.com ... oll-chartsにあったもので、この中の非常にマイナーな初手
を削除しました。


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投稿記事Posted: 2010/05/24 09:36 
オフライン

登録日時: 2007/03/23 10:48
記事: 4697
お住まい: TOKYO
で、じゃあ1週間で覚えられるかというと普通にやると大変です。

私のやり方をここに書きます。
まず、レスポンスには2つほどゴールデンルールがあります。これを覚えれば30%ぐらいは
すでに終了します。

--------------------------------------------------------------------
1、ヒットはほとんど常に正しい。
2、いくつかの2手目は非常に強いためほとんど常に同じムーブになる。
--------------------------------------------------------------------

1 ヒットはほとんど常に正しい。

2手目で相手のインナーやアウトフィールドでヒットできる場合はほぼ100%ヒットする手が
正しくなります。自分のアウトフィールドをヒットする手もまず正しいです。
自分のインナーをヒットする手は正しくない場合は多々ありますので、これは注意して覚えましょう。

2 いくつかの2手目は非常に強いためほとんど常に同じムーブになる。

そのいくつかの2手目とは66,55,65,31,61,53です。
66は24/18(2) 13/7(2)です。例外は相手が初手に61でバーを作ったときで、この時は仕方ないので13/7(2) 8/2(2)とします。
55は相手がスプリットしていればヒットしてインナーを二つ作るのが正解になります。スプリットしていなければ13/3(2)と動かすのが正解です。
65は24/13です。唯一の例外は相手が初手に61でバーを作ったとき。この時は13/7 13/8と落とすのが正しいムーブです。
31は5pメイク。例外は相手が初手に5pにスロットしてきたときで、この時はスロットした駒を打ちます。
61は7pメイク。これは多分例外がない。
42は4pメイク。例外は相手が5pにスロットしてきたときと、626364でアクションプレイをしてきたとき。アクションの後は13/7*とヒットします。
53は3pメイク。例外は相手が41でスロットしてきたときです。これは24/16*とヒットします。また、54や43で20pにスプリットしてきた時は
13/5*とヒットするのが正解になります。

長々と書きましたが、ゴールデンルールはほとんど常識的なので大丈夫かとは思います。

で、ゴールデンルールでカバーできない70%はどうするかというと、私は初手をグループ分けして覚えています。

A, Point (31, 42, 53, 61, 64)
B, Run (65, 64)
C, Action (64, 63, 62)
D, Slot (21, 41, 51)
E, Major Split (54, 43, 32)
F, Minor Split (21, 41, 51, 52)
G, Two Down (54, 52, 43, 32)

これ以降はまた明日書きます。


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投稿記事Posted: 2010/05/27 19:32 
オフライン

登録日時: 2007/03/23 10:48
記事: 4697
お住まい: TOKYO
A, Point (31, 42, 53, 61, 64)

相手にポイントを作られた後はスプリットする必要があります。
相手はプライムを作る第一歩を踏み出したわけですから、それに対抗してアドバンスドアンカーを
つくりにいきます。
また、スロットは相手がボード強くした後ではやりすぎになります。

まとめると
1, スプリットする
2, スロットしない

ということになります。これでPointの後のレスポンスはほとんどカバーできているのですが、厄介なものがひとつあります。それは初手64で2pです。
初手64で2ポイントを作られた後は、上記の1と2がまるっきり逆になり、スプリットしない、スロットするが正解になります。
なぜかというと、初手64はほかのPointムーブと違い、プライムの第一歩をまるで踏み出していないムーブなのです。むしろ、プライムを作るという意味ではマイナスのムーブですらあります。
したがって、プライム負けを避けるためのアドバンスドアンカーなど要りません。逆にこちらがプライムを作って対抗するべきなのです。ですから、64で2pを作られた後のレスポンスは考え方が逆転するのです。

おまけ
31→42→61→53→64
左から右に行くにしたがって、ポイントの価値は下がり、同時にプライムを作れる可能性も減っていきます。
しかし、逆にピップはどんどん増えています。つまり、右にいけばいくほど相手はランニング志向になり、左に行けば行くほどプライム志向になります。ですから、64だけが特殊なのではなく、53あたりでもすでにスプリットしない手がよくなってきています。同じPointカテゴリーに入っているムーブでも出目によってその性質は違うということを理解しましょう。


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投稿記事Posted: 2010/05/27 19:38 
オフライン

登録日時: 2007/03/23 10:48
記事: 4697
お住まい: TOKYO
B, Run (65, 64)

相手が65,64で逃げた後の指針は下記のとおりです。
1, バックマンをスプリットする
2, スロットを多用する

バックマンをスプリットするのは、相手がミッドポイントを崩してくるのを牽制するためです。
スロットを多用するのは、ピップで負けている状態では常道になります。
もともとピップで負けているわけですから、スロットした駒を打たれてピップを損するデメリットは小さくなります。
また、65のあとにレスポンスでスロットをした場合、相手の41が悪い目になるのもボーナスとして知っておいても損はないでしょう。

画像


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投稿記事Posted: 2010/05/27 19:47 
オフライン

登録日時: 2007/03/23 10:48
記事: 4697
お住まい: TOKYO
C, Action (64, 63, 62)

Actionというのは24/18 13/9といった、バックマンをスプリットしてミッドから1枚落とすプレイのことを言います。
このプレイは非常に欲張りなムーブです。次にいろいろな狙いを秘めていますので、指をくわえて見ていてはいけません。ヒットできるときは必ずヒットして相手の動きを止める必要があります。
ここのレスポンスで重要なのは

1, HIT HIT HIT

に尽きます。

ヒットしないレスポンスは43、32、31、53、(22)、(44)しかありません。
42ですら13/7*とヒットするのが正しくなります。

もひとつ注意事項があります。
Actionのあとレスポンスの62でヒットするのと21でヒットするのと何が違うかわかりますか?
62でヒットした後はミッドが4枚しかいないので2の目はバックマンを割るのが正しく、21でヒットした後はミッドが5枚もいるので2の目はミッドポイントから1枚おろすのが正解になります。


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