eXtreme Gammonの解析結果です。
コード:
XGID=--aBBbC-BB--cB---b-cBb--b-:0:0:1:11:0:0:3:0:10
X:Player 1 O:Player 2
Score is X:0 O:0. Unlimited Game, Jacoby Beaver
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O | | O X O O |
| X O | | O X O O |
| | | O |
| | | |
| | | |
| |BAR| |
| | | |
| | | |
| O | | X |
| O X X | | X O X X |
| O X X | | X O X X O |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 132 O: 146 X-O: 0-0
Cube: 1
X to play 11
1. Rollout¹ 9/7(2) eq:+0.486
Player: 63.69% (G:11.97% B:0.45%)
Opponent: 36.31% (G:6.68% B:0.15%)
Confidence: ±0.006 (+0.480..+0.491) - [100.0%]
Duration: 12 minutes 14 seconds
2. Rollout¹ 8/7(2) 3/2*(2) eq:+0.441 (-0.045)
Player: 62.70% (G:12.00% B:0.38%)
Opponent: 37.30% (G:7.32% B:0.17%)
Confidence: ±0.006 (+0.435..+0.447) - [0.0%]
Duration: 12 minutes 58 seconds
¹ 5184 Games rolled with Variance Reduction.
Dice Seed: 36389572
Moves and cube decisions: 3-ply
eXtreme Gammon Version: 2.03
バックギャモンでヒットできるのにしないのはレアなケースです。リターンヒットのリスクが無い場合は特にそうです。
今回はなぜノーヒットが正しいのか分からないので、次の出目(21種類36通り)の2つのプレイの期待値差を
求めて、それをグラフにして並べてみました。ぞろ目以外は期待値を2倍しました。
グラフが上に伸びているのはノーヒットの方が得する出目、下に伸びているのはヒット(スイッチ)したほうが
得する出目です。
上に伸びているグラフの面積の方が下に伸びている面積より大きいです。このことはノーヒットがベストプレイであることを示しています。
添付ファイル:
pastevkkykd.jpg [ 63.18 KiB | 閲覧された回数 5745 回 ]
出目を右から見ていくと、51,56,41,55など、ノーヒットのおかげでバックマンが20pに載るのを防ぐ目が並びます。逆に左から見ていくと、34,64,14などノーヒットのおかげで20pに載られてしまう目が並びます。バックマンが20pに載られてしまうのがこの局面では嫌なわけです。ヒットすると20pに載る目が増え(11→15)、さらに自陣の形を悪くしてしまいます。
また、バックマンを動かすことができない場合、フロントの駒を動かすしかありませんが、たいていの場合自陣を弱くすることになります。
私が一番驚いたのは62と42です。スイッチすればダンスしてくれるにもかかわらず、スイッチしないでプレイさせた方が得するのです!
通常ヒットするのが正しいことが多いですが、ここでは違います。
・ヒットするとバックマンを動かしやすくする
・バックマンが動かせなければ相手は陣地を弱くせざるを得ない(ダンスよりまずいことがある)
以上