いろいろなご意見やご質問をいただいております。ありがとうございます。
まず、運営責任者としてスムーズに大会を進行させられなかったことをお詫び申し上げます。
特に松岡さん、磯部さんのお二人にはご心労をおかけしたことを重ねてお詫び申し上げます。
以下、賽王戦運営責任者、および執行理事会の一員として必要なことはお答えしようと思います。
ただし、ルール委員会が後日ご説明するであろうことはとりあえず私からは回答いたしません。
盤聖戦等、ほかの大会へのご要望も拝読しましたが、議論が広がりすぎても収拾が付きませんので、
こちらでは回答いたしません。必要なら
support@backgammon.gr.jpまでまとめて再送ください。
必ずお返事いたします。
〇賽王戦とJBLの関係について
賽王戦はJBLの執行理事会が企画、立案して運営しているものです。
私はその責任者を引き受け、澤端さんにディレクション業務を委託して大会を手伝ってもらいました。
澤端さんには大いに助けていただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。
〇再判断の提案について
澤端さんが不戦勝を追認した裁定を、私は誤りだと考えました。
彼は追認した時点で全ての状況を正確に把握していませんでしたし、早急に答えを出そうとする余り、
十分に状況を確認せずに追認してしまったと思います。このことは彼も認めています。
別にこれは彼を責めているわけではなく、人間ですので誤りもありますし、責められるべきは
十分な確認連絡体制をとっていなかった、責任者である私にあります。
ただ、運営者に責任があることと、トーナメント自体をあるべき形で運営していくべきことは
二つの違う論点だと思います。
私が誤りだと考えた根拠は下記のとおりです。
トーナメントの試合は、片方に明らかな不備、責任がない限り行われるべきであり、
本件はそれに当てはまりません。不備があったかどうかはディレクターが判定します。
対戦者同士の合意で結果を決めることは許されません。
「全力で戦う義務がある」、というのはルールに明記されていない、スピリットのようなものですので、
根拠を示せと言われると困ってしまいます。書きすぎだったかもしれません。
ただ、多くの人に共有されているスピリットと思いますし、共有すべきと思います。
そうすることによって大会が盛り上がりますし、そうしないことによってさまざまな弊害も出てきます。
(たとえばリーグ戦で片方だけ消化試合とか)
逆に、そうでなければ、トーナメントの試合はどう戦うべきなのでしょうか。
しかしこのことについてここで議論を発展させる気はありません。
大事なことですが、再判定の是非の本質とは無関係と思います。
〇再判断の正当性について
大会責任者として、この裁定を誤りと思いましたが、私はとれる限りの最大限正式なプロセスを
踏もうと考えました。主催はJBL(執行理事会)ですので、執行理事会に提案し、その承認を得たいと
思いました。主催者の意思決定機関が行う正式な手続きですので、これ以上のプロセスはありません。
さらに、執行理事会が同意してくれたとしても、執行理事会が裁定するのではなく、
さらにルール委員会にコミッティとして判断していただき、できるだけ独立性を担保しようと考えました。
ルール委員会の方はルールに熟知し、ご自身も多くのトーナメントに参加し、
数々の事例をこれまでも見てきて、数えきれない大会でコミッティとして活動していただいています。
裁定に関してこれ以上の機関はちょっと考えられません。
さらにルール委員会のメンバーは私を除いては執行理事会と被っていません。
ちなみに執行理事会もルール委員会も私はメンバーの一員ですが、
私が提案したから賛成するような甘い機関ではありません。
メンバーそれぞれが見識ある方々であり、誰に言われたか、ではなく事実を見てご自身で判断して
くださっています。誤った提案であれば一蹴されるでしょう。
〇再判断の結果について
再判断はルール委員会によって行われまして、結果はまもなくルール委員会の
方から発表されます。
〇望月の中立性について
再判断の提案をしたのも、ルール委員会の裁定が行われたのも、私がベスト4で
上田氏に負けた後です(試合は11月8日昼過ぎにキプロスにて行われました)。
ですから、判定の影響を受ける試合の当事者ではないかという批判は当たりません。
〇同様の事案について
同様の事案(不戦勝がほかに3件起きている)についてのご説明については、また後ほど行いますが、
一方に明らかな非があり、本件とは切り離して考えられそうです。
〇磯部さんの試合環境について
磯部さんの試合環境は現在は問題ないものと認識しています。