home 「香港夜這い日記 暴走編」 AD 金子 真一郎 「香港色ボケ日記 大ボケ編」JBL News 11月号より


 就職も決まり、学生生活も残り半年、いよいよ気楽に海外遠征の出来ない身分になってしまう。
学生生活最後の香港、2週間前から禁酒・禁自動車学校をかたくなに守り、
日々のGamesGrid を欠かすことなく調整に努めた。

 今回の遠征で一番心がけたことは、外人相手に気後れしないこと、そして気持ち良く振舞うことの2点。
「エグザイルス・ギャング」(ロバートハリス氏の新刊で、バックギャモンがたくさん登場します。)の
Backgammonはカッコ良くPlayしなければならない」という一節が妙に気に入ったこともある。

 お気に入りのスーツと新しいシャツをスーツケースに入れて、成田へと向かった。
「祝賀会の準備をしておいてください」下平さんに電話を入れて飛行機へと乗り込む。
これで負けて帰ってきたらただのバカ、自分を追い込むのも一種の願懸けなのである。

 4時間のフライトで香港着、トラブルだらけと脅された新空港だったが、なにごともなく非常に快適だった。
今回も1日余裕を持った日程なので、九龍をお散歩したり、植物園に行ったり、
夜には沼沢さん・景山さんと食事をしたりと(ごちそうさまでした)楽しい一日を過ごすことができた。
大会の
後に1日余裕を持てばと思うことになるのだが、まあその話は来月にでも。

 Takaさんも深夜に到着し、早速4時までシュエット(ごちそうさまでした)。
いつものことと言ってしまえばそれまでだが、コンディション調整もなにもあったもんじゃない。
翌朝は再び、沼沢さん・景山さんと飲茶に。去年とは打って変わって、香港の色を堪能する旅。
こういうのも悪くないなと思った。ブランチも済んでいよいよ会場へ、気持ちもだんだんに盛り上がってくる。

 ここで話がだいぶ飛ぶが、今世界のトッププレイヤーの流行は
「色ボケ」
世界タイトルを総なめにしたジェリーグランデルはいつでも超美人の彼女を連れているし、
あのポールも初めての子供が出来たらしい(奥さんはNordic wide OpenのWinner!です)。
急遽来日を取りやめたNackも彼女が出来たのが原因という噂。そういえば、David Wellsも幸せそうだった。

 そして、そんな「色ボケ」たちの中でも教祖といえるのが今回香港に来ていた
Elliot Winslow
コペンハーゲンで出逢った美女に一目ぼれして、そのままデンマークに引っ越してしまった。
会場でも人目をはばからずキスを繰り返すアツアツぶりは、黙って見守る以外ほかなかった。

 いいなあ、と思いながらも初日はシュエットに明け暮れた。大阪のしろうと料理といえば景山さんだが、
アジア担当はこの僕。大阪担当に「いい仕事してまんな」と言わせる絶品の料理(メンツ集め)、
ここでも香港の食を堪能した。マネーの基本が相手選びであることを再認識させられた。

 今回の旅行がプラスに終わったこともあるのだが、海外に出るとギャモンの楽しさが5割増しくらいに感じる。
気の利いたジョークを言って盛り上がりながらのゲーム、囲碁や将棋とは違うゲームということを、
改めて実感できるのである。

 那須さんと組んでのダブルスも勝ち進み、なかなか順調な出だし。
キスするプリクラの無い今年、幸運のタネは現地調達するしかない。

Wish My Good Luck!、受付の女の子に声を掛けたところから、話は違う方向に向かっていく。

                                     −つづく



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