home 初心者のための戦略 これさえ読めば気分は上級者


本書の読み方

 ゲーム全体の流れや考え方を戦略編に、個々のプレーについてを戦術編に記します。
 つまり、ゲームの目的を明らかにしてから、その目的を実現するための手段として個々のテクニックをお教えいたします。

ゲームの種類(戦法)について

 バックギャモンはご存じのようにレース(競争)のゲームです。何事もなければ(ヒットもなく、邪魔されない)大きな目を出した方の勝ちです。
 もし、あなたの方がレースで勝っているなら、なるべくリスクを少なくし、相手の駒を次々かわして擦れ違ってしまうようにプレーしましょう。これをランニングゲームと呼びます。
 ダイスの目は神様の贈り物です。いつも大きな目ばかりではありません、目が小さいといって神を罵ってはいけません。レースで負けていても逆転する方法はあります。

 バックギャモンの基本陣形は次の4種類しかありません。

  • ランニングゲーム
  • プライミングゲーム
  • ブロッキングゲーム
  • ブリッツ

 さらにブロッキングゲームは次の4つに分類されます。

  • バーポイントゲーム
  • ハイアンカー(5ポイントゲーム等)
  • ローアンカー(エースポイントゲーム等)
  • バックゲーム

 これで全てです。実際のゲームはこの組み合わせから成り立っています。
 それでは、ひとつ一つ見ていきましょう。

☆バックギャモンスポーツ説
 バックギャモンの魅力ってなんでしょうか。
 囲碁やチェスのように定石はあるけど、いくら勉強してもダイス任せで納得のいく結果が得られません。ブラックジャックやチンチロリンと較べれると、ひと勝負に費やす手間が多くまどろっこしいものです。
 では、少し視点を変えて、ひとはなぜゴルフやボーリングをするのでしょうか。
 そんなに厳しい練習をしなくても、1ラウンドに数回ナイスショットもあるし、ストライクも取れるでしょう。1ホール1フレームだけ見ればプロと同じです。この快感が忘れられずプレーを続けているのではないでしょうか。
 バックギャモンも同様で、ある1ゲームに限れば、すぐに上級者に勝てるようになれます。10連敗もするようなことは稀です。
 そう、バックギャモンはスポーツだったのです。努力の成果と偶然性の程よいバランスはスポーツをしている快感と同じものだったのです。

次ページ


Copyright(c)2003 Japanese Backgammon League. All rights reserved.