home 初心者のための戦略 これさえ読めば気分は上級者


プライミングゲーム

 バックギャモンにおいてランニングゲームと並んで基本的かつ最強なのがプライミングゲームです。
 バックギャモンは単なる出目の大きさを競うゲームではなく陣地取りゲームの要素も合わせもっていることを紹介します。

プライムとは

 相手の駒が同じポイントに2個以上重なっている場合はそのポイントには自分の駒を置くことができません。このようなポイントが6ポイント連続しているものをプライムといいます。
 ダイスの目は6までしかないので、これに捕まってしまうとその駒は自力でプライムを跳び越えることができなくなってしまいます。

ゲームイメージ

 図2-1においてレースは白131ピップ対緑97ピップで黒の方が有利そうに見えますが、次の図2-2で白は4〜9ポイントにプライムを完成させることができます。こうなると緑のバックマン*1は自力では脱出できません。このとき白はあわてて自分のバックマンを逃がす必要はありません。
 図2-1の完成前の5ポイント連続しているものをセミプライムといいます。また緑のように途中が欠けているものを虫歯といいます。

図2-1 図2-2

*1 相手のインナーボードに取り残されている駒。
重なっていればアンカーともいいます。

 2、3ロール後には図2-3のように白は緑に一旦閉じ込められてしまいますが心配ご無用です。
 緑はバックマンが進めないので図2-4のようにしかたなくボードを壊してしまいます。図のようにローポイントに駒がたくさん重なりあってしまい、プライムを再生することができなくなってしまった状態をナッシングボードといいます。
 戻ることのできなくなった余分な駒をデッドマンといいます。デッドマンが4個以上になった地点でナッシングゲームです。図2-4では5個あります。

図2-3 図2-4

 図2-5のようにプライムが1ポイントづつ前進していくことをウオーキングプライムといいます。
 15個ある駒のうち12個でプライムを維持し、これを壊さないように残りの3個をうまく使ってポイントを前進させます。

 図2-6で遂に緑の駒を閉じ込めてしまいました。この状態をクローズアウトとかシャットアウトといいます。

 この後はブロットが発生しないように安全第一でベアオフ*2します。図2-7のように完全にすれ違ってしまえば安心です。

*2 駒が上がることをベアオフといいます。
 また、インナーボードに入ることをベアインとかバークロスとかいいます。

図2-5 図2-6 図2-7

ギャモントライ

 図2-8のように2枚以上の駒をクローズアウトできればギャモン勝ちを狙うことができます。
 このような時は勝ったと思ってうっかりキューブを使ってはいけません。パスされてしまいます。
 ギャモン勝ちのためにゲームを続けることをギャモントライといいます。

図2-8

逆転について

 図2-9のように既に相手に何枚か上がられた後でも、クローズアウトに持ち込めば十分に逆転可能です。最後の1個がすれ違ってしまうまで希望を捨ててはいけません。

図2-9

次ページ


Copyright(c)2003 Japanese Backgammon League. All rights reserved.