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ブロッキングゲーム

 ランニングゲームやプライミングゲームはとても強力な戦略ですが、ゲームはひとりで行うものではありません。必ず相手は邪魔をしてきます。
 簡単にすれちがわれたり、プライムを作らせないように相手ボードにポイントを作って戦うプランをブロッキングゲームといいます。
 ブロックポイントの位置により4つの異なる性格のゲーム展開があります。
(1)バーポイントゲーム   図3-1
(2)ハイアンカー      図3-2
(3)ローアンカー      図3-3
(4)バックゲーム      図3-4

バーポイントゲーム

 図3-1のように相手の7ポイント(バーポイント)にブロックポイントを構えて戦うプランをバーポイントゲームといいます。

ハイアンカー

 相手インナーのハイポイント、つまり5又は4ポイントに構えて戦うプランをハイアンカーといいます。特に5ポイントは別名ゴールデンポイントとよばれることから図3-2はゴールデンポイントゲームともよばれます。

図3-1
(図1-2再掲)
図3-2

ローアンカー

 相手インナーのローポイント、つまり1又は2ポイントに構えて戦うプランをローアンカーといいます。特に1ポイントはエースポイントともよばれることから図3-3はエースポイントゲームとよばれます。

バックゲーム

 図3-4のように相手のローポイントに2ヵ所以上のブロックポイントを構えて戦うプランをバックゲームといいます。

図3-3 図3-4

どの戦法を選ぶか

 繰り返しになりますが、バックギャモンはレースのゲームです。どの戦法にするかはレースの進み具合によって最適なものを選びたいです。
 一般的に以下の相関関係があります。

 ランニングゲーム>バーポイントゲーム
         ≧ハイアンカー
          >ローアンカー
            >>バックゲーム

 プライミングゲームは直接レースは関係ありませんが、すこし遅れているほうが有利なことが多いでしょう。
 ただ、これは一応の目安としてください。バックギャモンには相手もありダイスがあるので、ケースバイケースで取りあえず確保できるポイントを押さえて下さい。選択可能な場合に上記の順を参考にして下さい。

 基本的にバーポイントゲームとハイアンカーはゲームの中盤までは形勢不明でほぼ互角の勝負であるといえます。特に大きなゾロ目が出た場合、ランニングゲームに移行できるようなレース展開が望ましいです。
 一方、ローアンカーとバックゲームはディフェンシブなプレーで明らかに不利な状況です。しかしゲーム最終局面まで勝負が維持できるため、既にパスできない状況下では有力な作戦です。ただし、最後まで逆転勝ちを目指す場合と途中であきらめてギャモンセーブを目指す場合の見極めが難しいのでプレーの巧拙がでやすいゲームといえます。

☆3ポイントゲームは?
 一般に、4より5ポイント、2より1ポイントゲームの方が優れています。従って3ポイントゲームはハイアンカーでもローアンカーでもない中途半端なゲームになります。どちらの作戦でいくかはレースで判断してください。

☆ハイ&ローポイントゲームは?
 相手インナーに2ヵ所構えればバックゲームと思っている方もいますが、これはバックゲームほど強くありません。あくまでもハイアンカーとローアンカーです。多くの場合ギャップのあるローアンカーになります。

 次回はバーポイントゲームについてもう少し詳細に説明します。 

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Last modified on 03/06/2021 04:46:12