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バーポイントゲーム

 相手のバーポイント、つまり図4-1のように18ポイントに構えて戦うブロッキングゲームをバーポイントゲームといいます。

ゲームイメージ

 図4-2-1は緑が6-2を振り、8→2、8→6(つまり17→23、17→19)とムーブした後、白が4-2を振り6→2、4→2とムーブした状態です。
 さらに図4-2-1において緑が6-3を振った場合、6の目を使うためには図4-3-1のようにムーブするしかありません。このように他に選択肢がない強制的なムーブをフォーストムーブといいます。
 ここで発生するブロットを待ち伏せしてショットを狙うのがバーポイントゲームの最大の目的です。 図4-2-1の緑のミッドポイントのように駒が2つしかない状態をストリップといいます。
 図4-2-2のように駒が3つある場合は3つ目の駒が予備となるので、緑はつぎに6の目が出ても図4-3-1のようにブロットが発生しません。この3つ目の駒をスペアマンといいます。

図4-1
図4-2-1 図4-2-2

 6のダイレクトショットはシングルショットの中でも最大でヒットできる確率は50%(17/36=47%)近くもあります。

  シングルショット 1-6,2-6,3-6,4-6,5-6,6-6 の11通り
  コンビネーション 1-5,2-4,2-2,3-3 の6通り

 図4-3-2の後は図4-3-3のようにクローズアウトします。

図4-3-1
図4-3-2
図4-3-3

☆ダイレクトショット
6ピップ以内、つまり1個のダイスでもヒットできるショットをダイレクトショットという。ここを境に危険度が大きく変わる。

 図4-2-1の場面で緑がいつも6の目を振るとは限りません。図4-4-1は緑が6-3の代りに5-4を出した場面です。図4-3-1のように13→8→4とムーブするひとはいません。緑はブロットを発生させないようにインナーボードの駒を動かします。
 つぎに、白が6-2を出し、8→2、5→3とムーブしたものが図4-4-2です。このときもし8ポイントの駒がなければ、図4-4-3のように18→16→10とフォーストムーブになりブロットが発生して逆に緑にショットチャンスを与えることになってしまいます。
 このような悲劇を招かないために、つまり6の目によるフォーストムーブを避けるために、アウターボードに駒を残して措きますおきます。この駒をプレイヤフルシックスといいます。
 バーポイントゲームの成否はこのプレイヤフルシックスを終盤まで相手より多く残せるかどうかにかかっています。

図4-4-1 図4-4-2 図4-4-3

 また、バーポイントゲームにはもう一つのオプションがあります。発生するかどうか分からないブロットを待つよりも、5ゾロ、4ゾロを出して図4-5のようにさっさとランニングゲームに移行することができます。

 このようにバーポイントゲームは常にランニングゲームを意識しながらも相手より進み過ぎないように心掛けることが肝要です。 

図4-5

 次回はハイアンカー(ゴールデンポイントゲーム)についてもう少し詳細に説明します。 

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