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ハイアンカー

 相手のインナーのハイポイント、つまり5又は4ポイントに構えて戦うブロッキングゲームをハイアンカーといい、特に図5-1のように5ポイントに構えたものをゴールデンポイントゲームといいます。
 バックギャモンにおいて最も重要なポイントはこのゴールデンポイントです。

ゲームイメージ

 ゴールデンポイントゲームの長所は、ゲームの序盤から終盤まで通して常に重要な役割を果たすだけでなく、たったひとつのポイントで攻撃にも守備にも使えることです。

図5-1
(図3-2再掲)

序盤戦

 図5-2は序盤によくありがちなポジションです。5ポイントに構えることで、相手のアウターフィールドが全て射程距離内(ダイレクトショット)に入ります。こうなると黒は気軽に自陣のアウターフィ ールドにビルダーを送り込むことができません。
 最初の配置ではエースポイントの駒は18〜23ポイントを、ミッドポイントの駒は7〜11、6ポイントの駒は1〜5ポイントをそれぞれダイレクト圏内なるように置かれています。相手のゴールデンポイントを確保することによりボード上の全てのポイントをダイレクトショットで睨みが効くようになります。

図5-2

中盤戦

 図5-3では黒は白に5ポイントを獲られているために、黒はプライムをうまく成長させることができません。黒の6ポイント5個の駒のうち3つは試合に参加していません。遊び駒となっています。
 図5-4では、黒のプライムが5ポイントで分断されています。白は相手のインナーにポイントを確保しているので、ヒットされてもクローズアウトされる心配がないのでリスキーなプレイをして失敗しても、致命傷(ギャモン負け)になることは少ないです。

図5-3
図5-4

終盤戦(勝戦処理)

 図5-5-1では黒のバックマンをフルプライムに閉じ込めています。白の勝利はほぼ確定です。
 この後はプライムを壊さないようにプライムを前進させてクローズアウトしてから、ゴールデンポイントのアンカーを進めます。
 図5-5-2は図5-5-1のアンカー位置が異なったポジションです。これでは白はクローズアウトさせることはできても、アンカーを無事に進めることは困難で、逃げ遅れているうちにプライムは壊れローポイントにつんのめってしまうでしょう。

図5-5-1
図5-5-2

終盤戦(敗戦処理)

 図5-6以下のポジションは最後まで逆転の望みを持っていられるポジションです。白はどのポジションでもブロットを見つけ次第ヒットすれば逆転です。

図5-6-1
黒6-3など
図5-6-2
黒6-3、6-1
図5-6-3
黒5-1、6-1

 次回はローアンカー(エースポイントゲーム)についてもう少し詳細に説明します。 

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