点数を記入することを「スコアメイク」といいます。各ゲームの終了毎に、勝った方に加点します。負けた方の減点はありません。
双方のプレーヤーが点数を確認しあいます。
ポイントマッチ終了時にはお互いにサインを交換します。
記入例(7ポイントマッチ)図6−1のように書く場合は、自分を左、相手を右にします。
第1ゲーム:1点勝ち
第2ゲーム:1点勝ち
第3ゲーム:2点負け
第4ゲーム;1点負け
第5ゲーム:4点勝ち
第6ゲーム:1点勝ち特にスコアシートが準備されていない場合は、図6−2のようにメモしてもよいでしょう。
注意!
スコアシートはゲーム中、お互いに見えるところに置いておくこと。隠したり、裏返したりしないように。
ルール5のことを「クロフォードルール」といいます。
マッチポイントとは、あと1点でそのポイントマッチの勝ちが決まる点です。
(例:5ポイントマッチなら4点)
このルールは、1ゲーム限りです。
図7
5ポイントマッチ。黒番
白4:黒3
このダブルは有効ですか?
どうして、このルールが適応されるのかというと、5ポイントマッチを例にとって説明します。
白4対黒3のとき、ゲーム開始直後に3点の黒が、いきなりダブルをすれば、4点の白は、まだ、形勢不明なのでパスできませんから、テイクすることになります。キューブは"2"になるので、どっちが勝っても5点に達するので、このゲームがラストゲームとなってしまいます。(図7参照)
これでは、4対3で4点の方に全く有利性が存在しません。そこで、こうしたことがないように、4点の方の有利さを保護するために採用されているのがクロフォードルールです。ここで気を付けなければならない点は、もし図7でも、前回のゲームが4対2でクロフォードの適応を受け、黒が1点勝ちしたあと(これをポストクロフォードといいます)に、4対3になったなら、ダブルは有効です。
注意!
もし、両者の不注意でダブル/テイクしてしまった場合はそのダブルは成立です。
バックギャモンのトーナメントは大人の社交場です。いろいろ細かなルールはありますが、トーナメントの進行を妨げたり、会場の雰囲気を壊したりしなければ、プレーヤー双方の合意が優先されます。
また、イカサマの摘発を除いて、ギャラリーは、人のゲームに一切口出し無用です。
バックギャモンは囲碁やチェスの様なゲームと違い、ダイスの目に大きく左右されるゲームです。
どんなに深く読んでも、その目がでなければ無駄な読みになってしまいます。
また、自分の番でシェイク(ダイスカップを振り混ぜること)が長いのは、明らかなスロープレーと見なされます。気を付けましょう。
初心者の多くは、プレーを考えているより、迷っている時間が長くなりがちです。考えても結論は出ません。バックギャモンは経験のゲームです。
スロープレーはペナルティが規定されています。
ご存じのように駒の進む方向は、時計回りと反時計回りになっています。いつも、同じ相手とばかりゲームをしていると、進む方向が固定されやすく、得意な(振りやすい)方向に片寄り勝ちになりますが、トーナメントではそうはいきません。
基本的に、どちら方向でも構いませんが、お互い、進みたい方向がぶつかったときは、ダイスを1個振り大きい目の方が色と並べ方を決めます。
バックギャモンは人と人が対戦するスピーディなゲームです。
ゲーム中に計算機を使うことは勿論禁止です。全て暗算で行なってください。メモをとることも禁止です。(指を折って数えるのは自由)
注意!
トラブルの裁定はトーナメントディレクターが行ないます。
トーナメントディレクターの権限は強く、理由を告げることなく退場を命ずることもできます。(国際ルールに準拠)