国際ルール(日本語編)


日本バックギャモン協会訳・監修


13.(機械使用の禁止)

計算器等機械の使用は不可とする。

14.(使用禁止物)

出版物等(オッズ、確率表、マッチイクイティ等)バックギャモンに関するいかなるものも対戦中は広げてはならないものとする。 *ルール13,14共に不正発覚時は即時全てのトーナメントから失格とする。当トーナメント内の既得受賞権も同様である。

15. (ノンジャコルールの適用)

ギャモン勝ち(負け)、バックギャモン勝ち(負け)は有効とする。

16.(判定・仲裁)

運営委員会はあらゆる対戦の判定・仲裁を受け持つものとする。

17. (クロフォードルールの適用)

クロフォードルールは有効とする。すなわち、片方のプレーヤーはマッチポイント(例、15ポイ ントマッチの14ポイント)に達したとき1ゲームに限りダブリングキューブを使用しない。そのゲームの後に続くゲームにおいてはダブリングキューブの使用は通常に戻るものとする。
*誤って打たれたキューブを対戦者がテイクした場合はこのキューブは有効である。しかし、その後、キューブが動いたとしてもクロフォードルールは継続していることを指摘すれば無効となる
(訳者注、さかのぼって訂正はなされない)

18. (対戦中の休息:ブレイク)

準々決勝までの各対戦については最大5分間・2回まで、決勝・準決勝は最大10分間・2回までとする。但し、11ポイント未満の対戦については1回とする。
ゲーム中の休息は不可とする。休息はゲームとゲームの間にとること。対戦中の食事目的の休息は避けることとする。

19.(プレイに関する事項)

プレーヤーが一方又は両方のダイスを盤面から持ち上げたときにそのプレーは完了する。(いったんダイスを持ち上げたら駒は動かせない)プレーヤーがダイスを持ち上げるより先に、その対戦者がダイスを振った場合、その目は無効となる。その場合対戦者はプレーヤー側の動作が完了の後振り直さなければならない。

20. (ダイスを振り出す場所)

プレーヤーは各々自分側の盤面でダイスを振らなければならない。但し、振る前に相手側の許可を得ればこの限りでない。

21(シェイクの仕方)

両方のダイスは正しくダイスカップに入れ、はっきりと(縦に)振り、適切な高さから盤面にぶつけて無作為にころがるよう振り出されなければならない。

22.(ダイスの交換)

プレーヤーが対戦前ダイスを交換することは可とする。
ゲーム進行中のダイスの交換は望ましくない。

23. (コックトダイス)

ダイスは両方とも盤面と水平に着地しなければならない。そうでない場合、これは「コックト」と呼ばれ振り直さなければならない。片方のダイスがまだ動いて(それがバー上、ボードのへり、ボードの有効範囲内のいずれであっても)、片方が静止しているとき、ダイスの振り直しを目的に動いている方のダイスを持ち上げてはならない。
この場合、対戦相手は以下のいずれかを命じることができる。
(1)正しく静止した方のダイスは有効。従って振り直しは片方のみとする。
(2)両方とも振り直させる。
但し、この2件は、例えば片方のダイスが床に落ちるなど明らかに振り直しとなるような場合には適用されない。
上記について異議申し立てがあった場合は運営委員会が判断を下す。

24.(プレイの完了)

プレーヤーがいったんダイスを持ち上げた場合、いかなる駒も変更はきかない。これは駒をバーに上げたり降ろしたりする動作も含まれる。誤った又は認められないムーブが起こった場合、対戦者はそのムーブを正しく置き直すことも、訂正なくプレイを続けることもできる。これはフォーストヒットが存在した場合も同様である。次のプレイのダイスを振り終えた瞬間その後発見された誤り はどちらのプレーヤーからも直すことは不可能とする。この誤りに観戦者が関わることは厳しく禁止されており、実効性はない。
一方又は両方のダイスをたとえ1/8インチ(3mm)でも持ち上げたならば、それはムーブの完了である。どのような理由にせよ、ダイスを動かす必要がある場合は、対戦者にムーブをやりやすくするためダイスを動かす旨を明言し、理解を得た上で行うべきである。


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