私達は前回のバックギャモンフェスティバル(2004年10月9~11日)でモンテカルロ大会の覇者、2004年の世界チャンピオンであるPeter Hallbergさんをデンマークからお迎えしました。
望月正行さんのデンマーク滞在中(2003年3月~8月)に2人は友好を深め、それがそのまま日本とデンマークの交流を深めるきっかけとなりました。
デンマークのバックギャモン協会の機関紙にPeter Hallberg さんは日本での初体験として
以下のようなリストを載せています。
List of things I never before:
1. Drinking Sake
2. Eating Sushi
3. Singing Karaoke-don’t think I’m never gonna do that again:)
4. Using chop sticks
5. Beeing in a typhoon
6. Living in a city with more people than 2*Denmark
7. Eating food on sticks
8. Having a toilet with more features than my laptop
9. Good friends from the other side of the world….
また、フェスティバル期間中にはPeter Hallbergさんと日本代表の皆上強志さんとの特別公開対局が行われました。
日本のプレイヤーは皆Peter Hallbergさんの暖かい人柄に触れ、いつもニコニコしている世界チャンプに親しみをおぼえたものでした。
今度は日本のプレイヤーがノルディックオープンへ参加すべく、トーナメントが組まれました。ノルディックオープンはデンマークのコペンハーゲンで2005年3月23~28日に行われる、世界で最も規模が大きいといわれている大会です。
この「デンマークチャレンジ」は2004年12月~2005年2月にかけて、主にGamesGridなどのネット上で対戦が行われました。
トーナメントはAとBの二つ開催され、
Aは金子真一郎さんが優勝し、Bは西川清一さんが優勝されました。
実際には、それぞれの準優勝者 川端康誉さん、阿部亜希子さんがノルディックオープンに参加することになりました。
詳しいトーナメント表はこちら
現在世界で最もバックギャモンが盛んといわれるデンマーク。その首都コペンハーゲンで開かれるノルデイック”ワイド”オープン
日本からは阿部亜希子さん 金子真一郎さん 川端康誉さん 鈴木琢光さん 望月正行さん 来住野香子の6名が参加しました。
主な結果は以下の通りです
阿部亜希子さん 鈴木琢光さん ペア ダブルス優勝
川端康誉さん ウォームアップトーナメント コンソレーション優勝
金子真一郎さんPaul Weaverクイズコンテスト 優勝
望月正行さんPaul Weaver クイズコンテスト 準優勝
この結果からも日本プレイヤーの質の高さが証明されています。
特に阿部亜希子さん、鈴木琢光さんのダブルス決勝戦は何としても「タイトル」を日本に持ち帰るぞ!という意気込みが強く感じられ、強豪相手に素晴らしい戦いぶりでした。
表彰式でも、一段と大きな拍手で迎えられ、若いお2人の誇らしい笑顔が輝いていました。
大会中の主なイベントとして
〔日本・デンマーク公開記念対局〕
日本代表プレイヤー阿部亜希子さんとデンマーク選手権者Peter Jensenさんの公開記念対局が大会2日目に行われました。
2人は2台のノートパソコンに向かい合って座りGames Grid上で対局しました。
ボードを使っての対戦ではないので、少し違和感がありましたが、
この方法は大スクリーンにGG画面を映し出し、ギャラリーに即時解説できる利便性があります。
また世界に向けて同時に発信され、日本にいるプレイヤーもギャラリーとして多数観戦していました。
〔人気のジャパンオープントーナメント〕
日本でデンマークチャレンジが行われたように、このノルディックオープンでも二日目にジャパンオープントーナメントが行われました。
優勝者にはジャパンオープンへの渡航費・ホテル代・参加費が贈られます。
その栄冠に輝いたのはKarsten Bredahlさん。彼はメインのチャンピオンシップでも見事優勝されました。
副賞としてJBLから三段重ねの器・小皿・箸のセットがプレゼントされました。
このジャパンオープントーナメントに参加された32名全員には、折り紙で作った着物のバッチが配られ、対戦の際には胸につけてもらいました。
優勝したKarsten Bredahlさんは縁起をかついで、最終日までずっとその折り紙のバッチを胸につけていてくれました。
また二日目に公表だったジャパンオープントナーメントは、その人気から最終日に再び32名のトーナメントが立てられました。
この2本目のトーナメントに優勝したのは大会スタッフでもあるBjarne Riboeさん
最新の情報では、お2人とも奥様を伴っての来日をとても楽しみにされているとの事です。
他にも去年もいらして笑顔をふりまいた世界チャンプのPeter Hallbergさん
真面目で親切なスタッフInge Christoffersen さん
そしてボスのTommy Andersenさんも是非日本に行きたいと言っておられました。
Martin Foldgaerさん やPeter Hallbergさんが我々を空港まで迎えに来てくれました。
時間がなかなか合わず実現しませんでしたが、Keddeさんは市内観光を申し出てくれました。
Martin Foldgaerさんは大会で賞品として得たスカンディックホテルの無料宿泊券をプレゼントしてくれて、私達は延泊することができました。
大会終了後、Peter Hallbergさんは我々を自宅に招いて下さって、手料理のパスタをごちそうしてくれました。(これはデンマーク滞在中、私にとって一番おいしいディナーでした)
その後はTemple Barでの例会に連れて行ってもらい、各地域での盛んな活動振りを垣間見ることができました。
日本のプレイヤーの帰国日にあわせて、Peter & Helle Hallbergさんお2人の結婚祝賀パーティーがこっそり計画され、同じ日には44歳になられた女性プレイヤーの誕生パーティーにも招待されました。
到着から帰国まで、暖かい歓迎を受け、こまやかな気遣いをしてもらった日本人選手団でした。
私達も来る2005年10月のジャパンオープンでは、デンマークからいらした皆さんに同様のもてなしと心遣いをしたいものです。
そして私達が大きな笑顔とほんの少しの感傷を持ってコペンハーゲン空港を飛び立ったように、デンマークからいらした皆さんにも、素晴らしい思い出を胸に成田を飛び立っていただきたいと思います。
(記:下平さんの代わりに交流大使として参加した 来住野香子)
写真
2004年ジャパンオープン、パーティーでPeter Hallbergさんを紹介するMochy
minackこと皆上強志さんとの記念対局の席に着くPeterHallbergさん
PeterHallbergさんが初めて体験したSushi
2次会会場「京」での酒盛り
PeterHallbergさんの初めての、そして多分最後のカラオケ姿
勢ぞろいした日本選手団6名
阿部・琢光ペアーがダブルスで優勝した瞬間
ウォームアップコンソレーション決勝戦、大勢のギャラリーの中でプレイするバッチョさん
PaulWeaverのセミナーで出題されたクイズコンテストに優勝した金子さん
阿部さんとPeter JensenさんのGames Gridでの公開記念対局。ウェブカメラの付いたパソコンで、向かい合って対戦しました。
対局を終え、堅い友好の握手を交わす2人
日本から大切に運ばれたジャパンオープントーナメント副賞の器。3段重ねの古伊万里の角皿、古代画の描かれた九谷焼小皿、箸のセット
ジャパンオープントーナメント、一人目の優勝者KarstenBredahl
こんな風に胸に折り紙で作った着物人形のバッチを参加者にはつけてもらいました
2本目のジャパンオープントーナメントの優勝者で大会スタッフでもあるBjarne Riboeさん
メインのチャンピオンシップで、優勝したKarstenBredhalさん(2002年にも優勝したばかりでした)
TempleBarでも大活躍鈴木琢光さん(ずいぶんはぐれましたよね)
TempleBarで対戦するMochy
長年の同棲生活にピリオドを打って結婚したPeter&HelleHallbergさん夫妻
きれいなダイスだらけのTシャツ、会場でひときわ目立っていました
子供連れのプレイヤーもちらほら
Martinさんが、最初に覚えた日本語は「アリエナーイ」でした