財団法人化についてのお知らせ

2021年3月、日本バックギャモン協会は一般財団法人になりました。

   下平憲治氏を代表として1993年に始まった日本バックギャモン協会は、今年で29年目を迎えます。毎月欠かさず発行してきたJBLニュースは300号を超え、最高峰のタイトルとして続けてきた盤聖、名人は今年で27期目を数えます。3人の世界チャンピオンを輩出し、バックギャモンジャイアンツリストでは毎回日本人プレイヤーが上位を占めます。実力では世界最強といっても過言ではない地位を確保しています。
   しかしながら、慢性的な赤字、人材不足、社会的信用の低さなど、様々な問題はいまだ解決されていないままです。これらの構造的な問題が足かせとなり、普及活動は思ったような成果を出せておりません。

   財団法人化の最大の狙いは社会的信用の向上です。一般財団法人化は最初のステップで、信用と実績を積み重ね、最終的には公益財団法人を目指します。これにより、寄付収入の増加・財政の安定が見込めます。同時に会費制度や事業の見直しを行い、赤字体質や人材不足などの構造的な問題も解決を狙っていきます。

   財団法人化とその後の改革には皆様のご理解とご協力が必要です。そのために創設会員を募集し、財団設立に必要な資金を集めていきたいと考えています。しかし、まずは新生日本バックギャモン協会が、財団法人化とその後の改革を通して、何を目的とし、どのような価値観を拠り所とし、どんなビジョンを描いているのかをご説明します。

目次

1, 日本バックギャモン協会の目的

-ゲーム、遊び、文化、競技としてのバックギャモンを通して人間の叡智を養い、人々の幸せに貢献する-
*目的とは組織の存在意義であり、真の使命を明らかにしたものである。偉大な組織は深遠で崇高な「目的」、すなわち構成員の意欲をかきたて、やる気を起こさせるような「有意義な目的」を持っている。(ザ・ビジョンより)

バックギャモンを通じて得られる人間の叡智は多々あります。論理的思考、確率的な思考、精神的頑健さ、礼儀など、数え上げればきりがありません。それらを単にゲーム中に活かすだけではなく、直接、間接に社会に還元し、バックギャモンをプレイしない人達も含めたすべての人たちの幸せに貢献すること、これが私たちの使命と思っています。

では、それを達成するために、どのような価値観を皆で共有し、この大きな山を登っていくべきでしょうか。

2, 日本バックギャモン協会の価値観

1)知的マインドスポーツとしてのバックギャモンを特に推奨します。
2)差別をせず、どなたでも受け入れます。
3)バックギャモンプレイヤーに最高の環境を提供します。
4)歴史、伝統、文化を大切にします。
5)スタッフの健全な労働環境を重視します。

1)知的マインドスポーツとしてのバックギャモンを特に推奨します。

様々な側面を持つバックギャモンのなかで、知的マインドスポーツとしてのバックギャモンを特に推奨し、バックギャモンを通じて人間の叡智を養い、その知見を社会に還元し、人々の幸せに貢献します。

2)差別をせず、どなたでも受け入れます。

バックギャモンを通して叡智を養い、人々の幸せに貢献するような姿勢がある限り、年齢、性別、国籍、政治信条、実力による差別をすることなく、どなたでも受け入れます。盤の前では誰もが平等に扱われます。

3)バックギャモンプレイヤーに最高の環境を提供します。

全ての人に定期的な例会へのアクセスを提供し、大会においては各人が自分の実力を遺憾なく発揮できる環境の提供を目指します。学習においては様々なプラットフォームを準備し、全ての人がレベルに合わせて学べる環境を目指します。また、トップクラスのプレイヤーがバックギャモンのみに集中できるような支援環境を整えます。

4)歴史、伝統、文化を大切にします。

古代メソポタミア文明に生まれ、我が国においても1300年以上続くバックギャモン(盤双六)の歴史、伝統を大切に伝承します。世界中に広がるバックギャモン文化を定期的に発信し、その向上発展に寄与します。

5)スタッフの健全な労働環境を重視します。

優れた組織になり、社会と人々の幸せに効率的に貢献するためには、スタッフの誠意、知識、創造性、そして努力が欠かせません。我々は健全な収益を上げ、スタッフが安心して継続的に働ける環境を整えます。そして熱意と成果に正当な評価が与えられる組織を目指します。

3, 日本バックギャモン協会のビジョン

4, 日本バックギャモン協会 創設会員募集のお知らせ

   一般財団法人を設立するためには、最低でも300万円の財産を拠出する必要があります。また、2年連続して純資産額が300万円未満になった場合は解散しなければなりません。安定的な運営、そしてビジョンを達成するための様々な施策をうっていくためには、1000万程度の財産が必要になります。

   この資金を集めるため、創設会員を募集することにいたしました。創設会員には生涯会員の資格や、新タイトル「棋聖戦」の参加資格、タイトル戦の参加費の割引(当初5年のみ)など、様々な特典をご用意いたしました。新生日本バックギャモン協会の出発をご支援いただけましたら幸いです。創設会員のお名前は日本バックギャモン協会のホームページ、会報、レーティング表に記され、永続的に残されます。なお、設立時の代表理事には現理事の望月正行が就任する予定です。

設立会員特典(会員期間中は常に有効)
創設会員種別 費用 正会員資格 棋聖戦参加資格*1 特製キューブ JBL NewsやWebsiteでの氏名の顕彰 Rating表での称号追記 過去の会報の閲覧 タイトル戦ボード*2
ダイヤモンド 128万円 生涯 贈呈・利用可
サファイア 64万円 生涯 利用可
プラチナ 32万円 生涯 利用可
ゴールド 16万円 10年 有償
シルバー 8万円 5年
コンシェルジュサービス(当初5年のみ)
創設会員種別 登録プロレッスン*3 タイトル戦参加費*4 トーナメント情報*5 VIPルーム*6 アンバサダーエリア*7 コンシェルジュサービス*8 棋譜サービス*9
ダイヤモンド 8時間 (以降50%引) 50%OFF 合計24時間、最大6日間
サファイア 4時間 (以降30%引) 30%OFF
プラチナ 2時間 (以降20%引) 20%OFF
ゴールド 10%引
シルバー 50%割引

創設会員ご入会希望の方は、下記リンクより必要事項をご記入の上送付してください。
創設会員入会申込み
ご不明な点がございましたら support@backgammon.or.jp 、または090-8558-3753(望月正行)までご連絡ください。

*1 棋聖戦新設のタイトル戦です。詳細は下段をご覧ください。
*2 タイトル戦ボード: タイトル戦の時だけに使う特別なボードを制作。同じデザインのボードをダイヤモンド会員には贈呈。大会時は会場に用意し、プラチナ会員以上の利用可能とします。
*3 登録プロレッスン: 1時間単位で使えます。規定時間以上は割引で購入できます(最大30時間まで)
*4 タイトル戦参加費: タイトル戦の参加費を割引いたします。割引対象外の大会もあり、それらは予告なく追加・変更される可能性もあります。
*5 トーナメント情報: 海外の大会情報を定期的に配信します。また、質問を受け付けます。
*6 VIPルーム: Festivalの会場に設け、軽食、ドリンクを用意します。ボードを翌日までお預かりします。(通常入室料5000円/日予定)
*7 アンバサダーエリア: Festivalの会場に設け、お食事、アルコール、マッサージを用意します。タイトル戦ボードをご準備します。
*8 コンシェルジュサービス: 大会の参加受付、ホテルの予約、食事の手配など承ります。SNSで担当者と直接やり取りできます。
*9 棋譜サービス: タイトル戦の時、棋譜取り者が隣に座って棋譜をPCで入力してくれます。

<棋聖戦について>

日時:バックギャモンフェスティバル内にて
場所:大崎ブライトコアホール
参加費:2,500円/人
参加資格:創設会員メンバー、バックギャモンジャイアンツ32位、BMABのグランドマスター、タイトルホルダー
方式:シングルエリミネーションのダブルストーナメント。9ポイントマッチ。
ダブルスパートナーの選び方:資格の高い会員から順番に好きなプレイヤーを指名してダブルスパートナーとすることができる。(指名されたら拒否はできない)
ただし、スポンサーメンバー同士は、お互いの合意がない限りパートナーにはならない。

財団法人化に関するよくあるご質問

創設会員について

創設会員はこれまでの一般会員とは何が異なるのでしょうか。
創設会員は一般会員として付与される正会員の資格以外に設立会員特典とコンシェルジュサービスが付与されます。
創設会員の申込み期限はいつまででしょうか。
申込み期限はありません。ただし付与される特典内容が今後変更される可能性はあります。
設立会員特典やコンシェルジュサービスはいつから提供されるのでしょうか。
2021年5月1日より順次提供を開始いたしますフェスティバル中止と口座開設遅延の影響により開始時期は現段階で未定です(2021/4/27)。サービス内容により前後する可能性がございます。
創設会員に申込んだ場合、既に支払っている会費は月割計算で返金されるのでしょうか。
創設会員に申込まれた方で、会員期間が残っている方は残存期間の残月数×750円(一般会員の場合)を返金致します。(設立時の募集のみ)

一般会員について
※『一般会員』は上記『創設会員』とは別枠の正会員や学生会員、家族会員などを指しております。
また、財団法人では新たな一般会員の枠組みを検討しており近日中に公表いたします。

既に支払っている会費は財団法人の会費として充当されるのでしょうか。(創設会員に申し込まない場合)
財団法人の会費として残月数分だけ充当されます。
年会費の更新月はどのようになるのでしょうか。
新たな一般会員の枠組みの中で検討しております。

棋聖戦について
※創設会員に向けた特典として新たなタイトル戦

開催時期や開催場所は詳細に決まっているのでしょうか。
今年は5月3日~5日にバックギャモンフェスティバル内で開催します。フェスティバル中止と口座開設遅延の影響により詳細は現段階で未定です(2021/4/27)。詳しくはバックギャモンフェスティバルのホームページをご覧ください。
来年以降は皆様のフィードバックを参考に決定していきます。