バックギャモンは、世界中で親しまれている二人用のボードゲームです。実際に対戦するときに困らないよう、ゲームの始め方とその後の流れ、基本的なマナーを確認しておきましょう。
ダイスカップは、ダイスを偏りなくシェイクするための道具で、カップの中でダイスをよく振ることで公平なランダム性を担保します。

特に大会などの公式戦ではダイスカップの使用が推奨されています。ダイスカップを使った正しいダイスの振り方は次の通りです。
ダイスの目を不正に操る意図がないことを動作ではっきり示すことがポイントです。
ダイスカップにダイスを入れ、ダイスカップの口を人差し指と中指で押さえます。

上下に3回以上シェイクします。

指をずらしてフタを開け、ボードの右側へダイスを振り出します。振り出すときは、2個のダイスがほぼ同時に転がり出るようにしましょう。

ダイスがボードから飛び出したり、コマの上に乗ったり、斜めに止まったり、ダイスカップから片方のダイスしか出なかったりした場合は2つとも振り直しになります。
なお、縁(ふち)のないボードを使っている場合は、ダイスがボードの外へ転がり出ることがよくあります。もし縁がないバックギャモンボードを使っている場合は、ダイスが転がり落ちてしまわないよう、箱やトレイの中などに向かって振るなどの工夫をするとよいでしょう。

バックギャモンでは、最初にダイスを1個ずつ振り、大きな目を出した方が先手となり、出た目を使って初手を動かします。
ゲーム開始時の手順は以下の通りです。
最初は二人がダイスを1つずつ振り、出目が大きい方が先手 となります。


なお、同じ目が出た場合は、二人とももう一度振り直します。
最初に出た2つの目をそのまま先手の出目として、コマを動かします。

コマを動かし終えたら、ダイスを取り上げることで、相手に手番が渡ります。ちなみに、大会などでクロック(対局時計)を使って試合する際は、ダイスを取り上げたときではなく、クロックを押したときに手番が変わります。

それ以降は、ダイスを2個振ります。コマを動かし終わったらダイスを取り上げて手番終了、というのを交互に繰り返します。

バックギャモンは対人で行うゲームです。互いをリスペクトする姿勢を大切にしましょう。対戦中に守るべきマナーを以下にリストアップします。
対戦前には「よろしくお願いします」とあいさつし、気持ちよくゲームを始めましょう。対戦後は、勝敗にかかわらず「ありがとうございました」と互いの健闘を讃えます。

コマやボードなどの道具を丁寧に扱うことも、気持ちよくゲームを楽しむための大事なマナーです。

コマは片手で、ゆっくり動かしましょう。これは、どのコマをどう動かしたかを相手に明確に示し、ルールに沿った正しいムーブであることを双方が確認するためでもあります。ルールに反した動かし方をしてしまうことを「イリーガルムーブ」と呼びますが、双方がイリーガルムーブをしないようお互いが協力することが大切です。もし相手が誤って動かしてしまった場合には、「イリーガルじゃないでしょうか」とやさしく伝えてあげましょう。

ダイスを取り上げたら自分の手番は終了です。コマの動かし直しは基本的にできません。ただし、ダイスを取り上げる前であれば、コマを何度でも動かして検討することができます。

相手の手番で相手が考えている間は、ダイスをシェイクしたりせずに静かに待ち、相手の集中を妨げないよう配慮しましょう。また、相手のダイスロールに手が触れたり、ムーブの邪魔をしないように注意しましょう。

6ゾロが出てほしい場面で「6ゾロ!」などと 特定の出目を声に出す行為は「コールダイス」と呼ばれるマナー違反です。もし本当にその出目が出てしまった場合、相手は不快に感じるかもしれません。運の要素が大きなゲームだからこそ、お互いが気持ちよくプレイできるよう、言動には十分な配慮を心掛けましょう。

試合を観戦する際は、対戦しているプレイヤーの集中を妨げないよう、静かに見守りましょう。気持ちが高ぶってコールダイスをしてしまうと、真剣勝負の場を台無しにしてしまいます。

バックギャモンのマナーについては、日本バックギャモン協会 公式 YouTube チャンネル の「バックギャモン 絶対嫌われるバッドマナー ワースト3」もぜひご覧ください。特に避けるべき3つのバッドマナーをわかりやすく解説しています。
バックギャモンは、単に勝ち負けを競うだけのゲームではありません。相手と盤面を通じて対話し、お互いを尊重し合う過程にこそ、このゲームの大きな魅力があります。
また、マナーを守ると、良いことがたくさんあります。相手を不快にさせないことでトラブルが減り、試合に集中しやすくなります。あなたの礼儀正しいふるまいが周囲に良い影響を与え、マナーを大切にする人が増えればさらに快適で心地よい空間になっていくでしょう。
ゲームを楽しみながら、相手への敬意と感謝の気持ちを忘れずにいてください。
グッドマナーに、グッドラック!