【プレスリリース】世界選手権 矢澤亜希子プロが優勝 
2018年8月8日

報道関係各位

2018年8月8日

日本バックギャモン協会

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バックギャモンの世界選手権、矢澤亜希子プロが2回目の優勝!

~女性の2回目優勝は史上初!がんを克服しての快挙!~

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第43回バックギャモン世界選手権(モンテカルロ、フェアモントホテル、2018年7月31日~8月5日)にて、矢澤亜希子選手が2度目の優勝を果たしました。2度の優勝は女性としては史上初の快挙です。また日本人として2度目の優勝も初のことです。

世界選手権の大会方式はダブルエリミネーション方式で開催されました。矢澤選手は7連勝してメイントーナメント(Undefeated)の優勝を決め、敗者復活戦から勝ち上がってきたPhilip Kazemieh選手(ドイツ)と決勝戦を戦い、19ポイントマッチ(19ポイント先取)で19-10のスコアで降しました。同試合はインターネット配信され、日本からの応援含め、世界中から過去最高となる1250人が観戦しました。

矢澤亜希子選手は、バックギャモンのプロプレイヤーとして国内外で活躍しています。2012年に子宮体がんがみつかり、手術、化学療法などの治療を受けることを余儀なくされました。闘病中の厳しい環境下で2014年世界選手権を初優勝。今回2018年は、がんを克服し、自身2度目の優勝となりました。

 

■矢澤亜希子選手表彰式のスピーチ(実際は英語)

「5年前に癌を患い、医師から助かる確率は5分5分といわれました。世界選手権に来られるかどうかもわかりませんでしたが、今、こうしてここにいます。そして世界選手権を優勝しました。人生は簡単ではありませんが、時折素晴らしい。友人と主催者、そしてバックギャモンに感謝いたします。」

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決勝戦前の握手

s_CIMG0738表彰式にて

■矢澤亜希子選手について

1980年生まれ。プロバックギャモンプレイヤー。大学在学中にバックギャモンと出会う。国内タイトル戦優勝、海外大会でも活躍していた。2012年子宮体がんがわかり、手術、化学療法などの治療を受ける。2014年第39回世界選手権(モンテカルロ)で日本人女性として初めての優勝。2014年、2015年LAS VEGAS OPEN CHAMPIONSHIPを2連覇。2014-15年Giants of Backgammon(バックギャモンで最も権威あるランキング)世界ランキングNo.3。2016年UK BACKGAMMON OPEN INTERNATIONAL PLAYER OF THE YEAR 受賞。2018年第43回世界選手権(モンテカルロ)で2度目の優勝を果たす。日本国内でも盤聖など多数タイトル獲得。世界中の大会で活躍するとともに、バックギャモンの普及活動に尽力。またがんサポートの社会貢献活動も行っている。新聞、テレビ等メディア出演多数。

矢澤亜希子WEB https://akikoyazawa.com/

 

■バックギャモンについて

バックギャモンは世界でもっとも遊ばれているボードゲーム。世界中で3億人以上のプレイヤーがいると言われています。世界最古のボードゲームの一つでもあり、歴史あるゲームです。日本の歴史上でも「盤双六」として早くから遊ばれてきました。

日本では、知的でお洒落でスリリングなゲームとして認知されつつあります。人と人とのコミュニケーションツールとしてボードゲームの魅力が再注目され、またeスポーツも周知されてきました。このような現在、バックギャモンは再び広く人気を集めはじめています。人工知能に関しては比較的早い段階から開発されており、一部の携帯アプリにも搭載されており、遊ぶ環境はますます広がってきています。

■バックギャモン世界選手権について

バックギャモンは世界中で遊ばれ、世界中で大会が開催されている。数ある大会の中で、モンテカルロ世界選手権は権威を最も広く認められている伝統ある大会である。毎年夏、モナコ公国モンテカルロ市で開催される。F1コースでローズヘアピンとして有名なフェアモントホテルで開催場所となる。日本人では過去3回の優勝がある(望月正行(2009)、鈴木琢光(2011)、矢澤亜希子(2014,2018))。2回以上の優勝は過去3人のみ、女性の複数回優勝は矢澤氏が初。

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■矢澤亜希子選手優勝直後のインタビュー

―まずは優勝おめでとうございます。今のお気持ちをお聞かせください。

矢澤)勝てて良かったなと思っています。

―1回目(2014年)と2回目の優勝では違いますか?

矢澤)1回目はいろんなことがどう運ぶのかわかりませんでしたが、今回は当時の経験が生きました。また、1回目もUndefeatedを優勝しましたが、決勝戦で1試合目を落としてしまったため、追い詰められてしまいました。そのことによって勝つことの大変さを知り、今回も1勝のアドバンテージはありましたが、全然油断はしていませんでした。1試合目で決めようと思っていました。また、それと同時に自分のゲームをしようと思っていました。対戦相手の傾向も大体わかっていたので、キューブを早めに打とうと思ってました。

―決勝戦の対戦相手(Philip Kazemieh) はどんな感じでしたか。

矢澤)これまで対戦したことはありませんでしたが、1試合目の経験(*Undefeatedの決勝もPhilipだった)キューブはランダムというか、マッチの序盤ではすごいパッサー、逆にスコアが離れたらテイカーになるということはわかっていたので、そこはアドバンテージになったかなと思っています。

―これで日本人としても女性としても初めて2回世界選手権を勝ったことになりますが、それに関してはいかがでしょうか。

矢澤)あまりそういうことは意識していなくて、1試合1試合勝てたらいいなと思っていました。でも、まだバックギャモンは日本ではメジャーじゃなくて、サイコロを使うから出目ゲーだと思っている人がいるけど、2回勝ったらさすがにスキルゲームとわかってくれるんじゃないかと思っていて、それを証明するチャンスだと思っていました。過去にも何人か2回勝っている人がいますが、日本人が2回勝たないと日本人はわかってくれないかなと思っていました。

―勝因は何ですか?

矢澤)優勝を1度経験していたことのアドバンテージが生きたかなと思っています。

―そのほかになにかコメントはありますか?

矢澤)今回は前回の時よりも中継を見てくれた日本人が多かったのかなと思っていて、少しでも多くの日本人に中継を見てもらって、少しでもバックギャモンの面白さが伝わればいいなと思っていました。普及にはいろいろな方法があるけど、私には自分が勝ってバックギャモンの面白さを伝えることしかできないので、これからもそれを続けていきたいと思っています。

―今後の目標は何ですか?

矢澤)バックギャモン史に残るような強い世界チャンピオンになりたいです。世界チャンピオンは毎年1人出てくるので、その中でも強いチャンピオンになりたいです。あと、正直なところバックギャモンのことはまだまだわかっていないので、伸びしろはいっぱいあると思います。頑張りたいです。

■日本バックギャモン協会について

日本バックギャモン協会(Japanese Backgammon League、略称「JBL」)は、バックギャモンの普及および振興のために設立された国内最大の団体です。バックギャモンフェスティバルをはじめとする各種トーナメントや例会の開催、さまざまな場所での普及活動、若手プレイヤーの育成、海外大会への選手派遣、会報誌「JBL News」の発行、Web や SNS などでの情報発信など、多岐に渡る活動を行っております。

【本件についてのお問い合わせ】

日本バックギャモン協会 事務局 担当:川口(カワグチ)

電話:050‐5275‐1023 (※)

URL: https://backgammon.or.jp/

Email:support@backgammon.gr.jp

※電話は不在の場合が多いので、留守番電話にご伝言下さい。折り返し連絡いたします。

本件へのお問合せは、上記よりご連絡お願いします。

本書面に掲載された画像及びテキストの無断転用を禁じます。

 

 

 

 

以上


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